イエレン議長のインフレ鈍化懸念発言からドル円は一時112円台まで下落
◆イエレン議長の議会証言では予想外の慎重意見でドル売り
12・13日とイエレン議長の議会証言が行われました。
利上げに前向きな発言になるだろうとの予測が多かったのですが、インフレ率の不確実性を指摘したことが利上げに慎重であるとの見方になり、ドル円は一時112円後半まで売りが進みました。
先月のFOMCの時はインフレ鈍化については一過性であると意見していましたが、今回の発言で最近のインフレ鈍化にFRBが危機感を持っている事がうかがえます。
市場は今後の利上げペースは緩やかになるのでは?との見方からドル売りが進んでいます。
ただ112円後半で反発、現在は113円半ばまで戻していることからも今回のドル売りは一時的なものであったようです。
とは言え久々に大きな動きとなりましたね。
今夜は今週イベントのトリとして消費者物価指数を含めた米経済指標群の発表を控えています。
◆今夜は米・消費者物価指数に米・小売売上高と指標が続く
今夜は米・消費者物価指数(CPI)と米・小売売上高に加えて、鉱工業生産・ミシガン大消費者信頼感指数と言った米経済指標が立て続けに発表されます。
消費者物価指数はインフレ率を測る指標として注目されており、先のイエレン議長が懸念しているインフレ鈍化についての流れからも注目されています。
本日の消費者物価指数でインフレ鈍化が明確になれば、今後に利上げについても大きな影響を与えるかもしれません。
また小売売上高やミシガン大学消費者マインド、鉱工業生産といった米経済指標が続きます。
今日は夜の指標に備えて日中は様子見ムードになりそうです。
夜の指標発表時には大きく変動する事が予想されるので、相場の動きには注意しておきましょう。
◆本日の重要指標発表時間
21:30 (米) 6月消費者物価指数
21:30 (米) 6月小売売上高
22:15 (米) 6月鉱工業生産
23:00 (米) 7月ミシガン大消費者信頼感指数
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